柳楽優弥(26)主演映画「ディストラクション・ベイビーズ」(真利子哲也監督)の初日舞台あいさつが21日、東京・テアトル新宿で行われ、柳楽や菅田将暉(23)小松菜奈(20)らが出席した。

 柳楽は止められない狂気を暴力で発散する男を演じた。所属事務所の先輩、山田孝之からは「彼の芝居はずばぬけていて、こんな緻密で繊細なこと俺はできてないなって思う。柳楽優弥ってマジですげえよ」と、振り切った演技を絶賛されたという。

 柳楽は「このコメントをいただいたので」と、山田に「ありがとうございました」と感謝のメールを送ったという。「そうしたら、山田さんから『ヨシヒコ出ない?』と返ってきました(笑い)」。山田の主演で今年、続編が放送される人気ドラマ「勇者ヨシヒコ」への出演依頼があったことを明かし、場内を笑いに包んでいた。

 柳楽は出演を決めた理由を「分かりやすくなかったから、好奇心が沸いた。なんでこんなにケンカをしてるんだろうって」と説明した。菅田も台本を読んで作品に興味を持ったという。「この台本から来る熱量は何なんだろうと思った。この(撮影の)前に、さだまさしさんの役をやっていて、次が総理大臣(笑い)。だから、ここで全部出したいと思っていた」と笑わせた。

 真利子監督にとっては初のメジャー作品となった。自作のスーツで登壇したという村上虹郎は「真利子監督の作品は、インディーズのときから見ていた。真利子さんが今日をもってメジャー監督になりました。おめでとうございます。それが言いたかった」と照れながら祝福。すると、場内に大きな拍手が起きた。

 上映後にも拍手が起こっており、真利子監督は「何が起きたのかと思った」と感激していた。