女優有村架純(23)俳優工藤阿須加(25)が23日、都内で映画「夏美のホタル」(廣木隆一監督、6月11日公開)完成披露試写会に登壇した。小林薫、光石研、吉行和子のほか、廣木隆一監督、原作者の森沢明夫氏も出席した。

 ヒロイン・夏美を演じた有村は、3年ほど前に原作を読んだという。「台本も、原作を読んだときと同じ気持ちになりました。親と子の絆、人と人とのつながりが心に刺さって、涙が出ました」と語った。

 夏美の恋人・慎吾役の工藤は「長回しのところで、監督に何度も『はい、もう1回!』と言われ続けました」と撮影の裏話を披露した。「撮り終えて不安もあったけど、監督がOK出してくれたものを信じました。今の僕が持ってるものを引き出してもらえて、感謝しかないです」と、監督をたたえた。

 作品は、原作小説の舞台となった家で撮影された。当時そこに住んでいた人物がモデルになっているが、撮影時には亡くなっており空き家だったという。原作の森沢明夫氏は「あのおじいちゃん、おばあちゃんが天国で見て喜んでくれてるんだろうな」と笑顔で話した。