ジョニー・デップ(52)の2人のボディガードたちが、妻アンバー・ハード(30)がデップに暴力を受けたとの主張と相反する証言をしていることがわかった。

 ボディガードらに近い情報筋らが米情報サイトTMZに明かしたところによると、米国時間の21日夜、デップ夫妻のアパート内入り口に立っていた2人は、「殴るのはやめて!」というハードの叫び声を聞きつけたという。

 数秒内にリビングルームに駆けつけてみると、デップはキッチンに、ハードはリビングのカウチの上にいたらしい。アパートのキッチンとリビングルームはオープンにつながっており、デップとハードの間には少なくとも20フィート(約6メートル)の距離があったという。

 2人のボディガードらは来月、デップに対する接近禁止命令に関する審理で証言する予定となっているが、夫妻の15ヶ月間の結婚生活で、デップを怒鳴りつけ、瓶を投げつけたりしていたのはハードのほうで、2人が仲裁に入り、ハードをデップから引き離すこともしばしばだったと話しているらしい。

 ハードはデップに携帯電話を投げつけられ、右目の周囲に痣ができた上、床にはデップが投げたグラスが砕け散っていたと主張。それらの証拠写真も裁判所に提出している。

 しかし、通報で駆けつけたロス市警は当時、ハードの顔に目に見えるケガはなく、アパート内に争った形跡はなかったとしており、ボディガードらも同様に証言しているらしい。

 一方、ハードの弁護士は米国時間の31日、声明を発表。この夜、ハードが自宅に駆けつけた警官らに届出をしなかった理由について、「アンバーは彼女のプライバシーとジョニーのキャリアを守るため、届け出なかった。事件について可能な限り、隠そうとしたが、ジョニーのウソやメディア報道などにより、公にせざるを得なくなった。彼女は彼女に対する執拗な攻撃と完全なウソに、もはや耐えることはできない」とコメントしている。(ニューヨーク=鹿目直子)