歌手加藤登紀子(72)が9日、東京・南麻布のフランス大使公邸で、コンサート「ピアフ物語」と、14日発売の著書「愛の讃歌-エディット・ピアフの生きた時代」(東京ニュース通信社)の発表会見を行った。

 歌手デビュー51周年目を迎えた加藤は、現在全国ツアーの真っただ中。5日の山形を皮切りに、大阪、群馬、東京などをまわる。同コンサートと著書は、加藤が敬愛する「シャンソンの女王」と呼ばれたエディット・ピアフの生誕100年にささげたオマージュ作品で、加藤自身が歌唱に加え、全訳詞と脚本、演出も担当し、11月3日にはフランス・パリでの公演も予定されている。

 加藤は「無事、今年のコンサート初日をあけることができて、舞台の上でピアフになって歌う喜びは歓喜のようなものを感じています。本もずいぶん前から書いてはいましたが、一気に出版まで進むことが出来て、1月末から2月にかけて、あらためてパリを歩いてきました」と話した。

 また会見にはパリコレクションなどを22年間に渡って手掛けているコシノ・ジュンコ氏も駆けつけた。コシノ氏は「パリでコンサートをおやりになるとききまして、何か応援できないかと思って参りました。本当にそのために生まれてきたんじゃないかと思うくらい、加藤さんはピアフに代わって世界にメッセージされると思います」と話し、パリでの自身の人脈を生かして、加藤をサポートすることも明言していた。