女優薬師丸ひろ子(52)と香川照之(50)が21日、都内で、ダブル主演のNHKドラマ「百合子さんの絵本」(7月30日午後9時放送)の会見に出席した。戦時中、秘密情報活動の最前線を生きた夫婦の愛と絆を描く。

 薬師丸は「何とか国を救わないといけないという重い物を背負った人物を演じるのは初めて。プレッシャーで悩みました。演技に個人の思想が反映する。思想をはっきり持つべきだということで、手探りでしたが何とか完走した感じでした。35歳から75歳まで演じ、生き抜いたという気持ちです」と語った。また「暗号文が書けるようになりました」と笑顔を見せた。

 香川も「個人の思想が問われる作品。僕らは戦後生まれですが、戦争を語らなければならない世代とあらためて認識させされた」と語った。また「ドラマの打ち上げで、薬師丸さんがミニコンサートと称して『セーラー服と機関銃』『探偵物語』『Wの悲劇』『あまちゃん』の曲を歌ってくれました。この4曲は鳥肌が立つほど。この人は神だと思った」と感激していた。