元AKB48の前田敦子(24)が7日、東京・新宿ピカデリーで行われた公開中の映画「クリーピー 偽りの隣人」(黒沢清監督)PRのトークショーに出席した。

 前田は同作に出演していないが、14年公開の黒沢監督の作品「Seventh Code」に主演しており、黒沢監督からオファーを受けての出席となった。「最近までドラマで共演していた新井浩文さんと、今までで一番演出が怖かった監督を言い合ったら、どちらも黒沢監督でした」と告白。「優しいのに、すごく厳しい。本当に紳士ですてきな感じなのに、すごく厳しいんですよ」と話すと、黒沢監督から「それは心外ですね。厳しくないですよ」と苦笑いされていた。

 前田は「クリーピー」に出演している香川照之(50)の演技が印象に残ったという。黒沢監督に香川との出会いを聞くと、「20年くらい前に、哀川翔さん主演のVシネマで」と返され、「存じ上げないです。悔しいです!」と目を大きく開いた。「蛇の道」というタイトルだと知ると、「絶対見ます! すごく気になりました」と興味津々の様子だった。

 七夕にちなんで、短冊に書きたい願いを聞かれると、「食べることが好きなので、食べ続けたいと思って、いくら食べても太らない体になりたい、って書こうと思っていました。小学生みたいで、すみません」と照れ笑い。一方、黒沢監督は「もう1本作品を撮ったら、今まで考えていた企画がいったん、全部なくなるんですよ。その後、年に1本でも、撮っていけたらいいと思っています。前田さんヒロインで撮ろうとしてた、中国の作品があるんですけど、それも1回なしになっちゃったので、それも含めて、映画を撮り続けていたいと思います」と真剣な表情で語った。前田は「すごい真面目な回答! じゃあ私も、黒沢さんとの作品が夢で終わりませんように、ってやつに訂正しますね」と話していた。