女優の神田沙也加(29)が、出演舞台「ダンガンロンパ THE STAGE 2016」が千秋楽を迎えた感想をつづった。自身もアニメ・漫画ファン、しかも原作ファンだったからこその実写舞台化にかけた思いを明かした。

 神田は14年の初演時から同舞台で江ノ島盾子役を演じている。今年6月から全国4都市をめぐり再演されていたが、16日に千秋楽を迎えた。

 神田は翌17日夜、「ちょっぴり燃え尽き症候群気味ですが、なんとか元気です」とブログを更新。もともと原作ゲームの大ファンで、始めは違う役での出演オファーだったが、ダメ元で希望して一番好きなキャラクターである江ノ島役を演じることができたこととつづった。

 しかし江ノ島は難役だったため、再演が決まった際も不安に襲われたと告白。「誰にも渡したくないけど2度とやりたくない、でも絶対誰にも負けない、という私の女優史上いちばん複雑で変な役でした。(笑)」とコメントしている。

 神田は思い入れのあるキャラクターの実写版を演じる覚悟は「私は絶対にそんな江ノ島盾子は許せない。完璧じゃない江ノ島盾子なんて見たくない」というものだったと明かす。実写化は賛否両論がつきまとうものだとして、「そこの’否’をどれだけゼロに近づけて行けるか、それだけを考えていたし、自分が観客なら、どんなエノジュンなら納得するか考えたら、完コピの1択しかなかった。そこに自分のオリジナリティなんて要らなかった。神田沙也加が邪魔でした」と自身の考えを述べる。

 もちろん実写キャラクターを演じるのには役者ごとにさまざまなアプローチのやり方があるとフォローした上で、自身は原作ファンとして「ゲームやアニメの現場で作られた世界観のまま、CV.豊口めぐみさんのまま、彼女になりたかった」と説明した。