カニエ・ウェストの曲「Famous」の歌詞を、テイラー・スウィフトが事前承諾していたかどうかで揉めていたスウィフトとウェストの妻キム・カーダシアン。

 カーダシアンは17日、スウィフトとウェストが電話で交わした会話の録音テープをスナップチャットで公表すると共に、スウィフトは「Famous」の歌詞の内容を知り、同意していたと主張した。ツイッターでは、ファンやスウィフトを擁護する友人のセレナ・ゴメスらも巻き込んでの大論争が展開中だ。

 カリフォルニア州では、電話の会話を相手の同意なしで密かに録音した者は、重罪とみなされる。内部事情に詳しい関係者が米情報サイトTMZに明かしたところによると、テープは今年1月、ロス市内のスタジオで録音されたもので、スウィフトは現在、無断で会話を録音したウェストと、公表したカーダシアンを刑事事件で警察に通報することを検討中という。

 同サイトはさらに、スウィフトの弁護士が今年2月、ウェストの弁護士に宛てて送った手紙のコピーを入手。「Famous」についての2人の会話を録音したテープを破棄するよう警告し、「従わなければ訴訟も辞さない」という内容だったと報じており、訴訟に発展する可能性も示唆している。”。

 ウェストは録音された会話の中で、「オレとテイラーは、まだセックスするかもしれないような気がする」という歌詞の一部を読み上げており、スウィフトも「光栄なことだわ」と承認を与えている。しかし問題は、その後の「なぜかって?オレがあのビッチを有名にしたから」という部分だ。

 スウィフトはカーダシアンが録音テープを公表した数分後、インスタグラムで反論。ウェストは電話で、自分を「あのビッチ」と呼ぶことについて一度も言及しなかった上、全世界の人々の前で自分を”ビッチ”と呼んだとして非難。

 さらに、「聴いてもいない曲を承認することなどできない。曲を全く聴かされもしないでウソつき呼ばわりされるのは、名誉毀損です」と主張している。(ニューヨーク=鹿目直子)