トム・クルーズ(54)主演の人気アクション映画「ミッション・インポッシブル」シリーズ6作目の製作準備が中断しているらしい。製作スタジオのパラマウント・ピクチャーズ側とクルーズの間で、ギャラの問題で折り合いがついていないためという。

 複数の関係者らが米ハリウッド・リポーター紙に明かしたところによると、スカイダンスと共同出資しているパラマウントは同作の製作準備を進めており、来年1月には撮影がスタートする予定だった。

 ハリウッドでは出演料に加え、映画の興行収入に応じて配当を受け取るバックエンドというシステムがあり、大物スターを確保したい場合などに採用される。

 関係者らの話によると、最近、映画「ザ・マミー(原題)/The Mummy」(2017年6月公開予定)の撮影を終了したクルーズは、ユニバーサル・ピクチャーズが同  映画への主演で支払ったバックエンドと同じか、あるいはそれを超える配当分を要求。パラマウント側を驚かせているようだ。

 クルーズは「ミッション・インポッシブル」シリーズ3作品で総額7500万ドル(約75億円)以上を稼いでおり、2015年公開の5作目「ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション」では2500万ドル(約25億円)の出演料を得たと報じられている。同作は6億8000万ドル(約680億円)を超える世界興行収益をあげた。

 今年7月には、脚本の問題で製作準備が遅延し、撮影開始が2017年まで延期となったと報じられたシリーズ6作目。果たして、スタジオ側がクルーズの要求をのみ、製作準備がすぐに再開されるかが注目される。(ニューヨーク=鹿目直子)