演歌歌手藤原浩(56)が22日、東京・渋谷区のシダックスカルチャーホールで新曲「雪舞いの宿」(17日発売)の発表会を行った。

 昨年11月に発売した「越前つばき」に次ぐ、2作目となる艶っぽい女唄。「ずっと男のロマンを歌ってきた自分の新境地。『越前つばき』から地方のカラオケファンの人がすごく増えてきて、この路線に手応えを感じている」と自信を見せた。この日は約130人のファンに新曲など14曲を約2時間かけて披露した。

 08年に亡くなった作曲家遠藤実さん(享年76)の最後の内弟子として、「真情」で歌手デビューしたのが1994年(平6)。それから23年。思うようなヒット曲に恵まれずに悩んだこともあった。「歌手を辞めた方がいいのかなと考えたことはありました。でも、自分から辞めようと思ったことはありません」。歌手になる夢を貫いて、33歳という遅咲きデビューをした苦労人は、これからも歌の道を歩み続けると誓った。