NHK定例会長会見が8日、都内の同局で行われ、籾井勝人会長(73)が、今年の「第67回NHK紅白歌合戦」(12月31日午後7時15分)について、年末で解散をすることを発表したSMAPに「あれだけのグループ。当然、出てもらいたい」と出場を熱望した。

 また「12月31日に解散するというのは、紅白に出てから解散する意味かと私は考えていますが、報道では必ずしもそうではないようですが」と冗談めかして語った。

 SMAPは91年から昨年まで23回出場している紅白の常連。03年に初めて大トリを務め、05年と10年から13年までと、計6回大トリを務めている紅白の顔。

 籾井会長は「我々もSMAPの皆さんら、歌手の皆さんに日ごろの歌番組や紅白を支えられている。同時にそういう人たちを支えているファンの方にも支えられている。SMAPの皆さんを支えたのはファンの皆さん。当然、ファンに対するお礼、感謝を考えていると思う。そういう場を私としては紅白でやっていただければ大変、幸せ。ぜひ出ていただきたい」と語った。

 また、取材陣から出場に自信があるのかと問われた籾井会長は「全くありません」と語ったが「私の希望ははっきりしている」ときっぱり。また「彼らも長い間、お世話になったファンの方にどこで感謝するのか、私は興味がある。NHKの会長ですからぜひ紅白の場でやっていただければ、私もNHKも幸せ。ファンの皆さんも喜んでくれると思う。これだけ一斉を風靡(ふうび)した皆さん。ファンの皆さんと気持ちいい別れをしてほしい。ファンの1人として申し上げます」と語った。

 また、取材陣からは出場のために会長自身が直接、口説く気持ちはあるのかとの問いも。籾井会長は「私が出て行って済む話ならいとわない。ただ、ジャニー喜多川社長に話せばいいのだとは思うが、SMAPの皆さんもそれぞれ意見が違うようですので、私が出て行っても『誰や』となる。社長に話せばいいのかと思いますが、それが効果的であれば、私から誠意を尽くすという意味ではいといません」と語った。さらに「12月31日はどう考えても紅白の日ですから。そういう気持ちもあるんじゃないかと思ってます」と続けた。

 一方、NHKのエンターテインメント番組部部長は「出場者については検討を始めたところ。現状は全くまだ誰にもオファーはしておりません」と語った。

 今年の紅白のテーマは「夢を歌おう」に決定し、19年の第70回までの4年間、同テーマを掲げるという。