今年で38回目を迎えた「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)アワード」が23日、都内で発表された。

 483本の自主映画の中からグランプリに選ばれたのは小松孝監督(35)の「食卓」。小松監督は「モデルになった父に伝えたい。35歳はもう遅いかもしれないが、これから世界で活躍できるような監督になりたい」と笑顔で語った。

 副賞100万円が贈られるほか、カナダのモントリオール映画祭への出品も決まっている。

 選考委員にはアニメ映画「君の名は。」の音楽を担当したロックバンドRADWIMPSの野田洋次郎(31)の顔も。「映画でも音楽でもいつも枠からはみ出たところに魅力を感じる。出品作にはそれを強く感じた」という。

 準グランプリには「花に嵐」(岩切一空監督)、審査員特別賞には伊藤舜、井樫彩、首藤凜の3監督が、エンターテインメント賞には吉川鮎太、観客賞には内田拓也監督がそれぞれ選ばれた。