演歌歌手市川由紀乃(40)が9日、福島・国見町の国見町観月台文化センター・ホールで行われた「くにみ演歌まつり」でコンサートを開催した。

 同まつりは、東日本大震災や原発事故で被災した人たちの心を歌の力で元気づけたいと実施された。

 市川は今年7月、同町の「応援大使」に就任。この日は、約650人の地元ファンたちから「由紀乃ちゃ~ん!」という熱い声援を受けながら、新曲「心かさねて」や島倉千代子さんの「この世の花」など8曲を歌唱した。

 ステージには太田久雄町長と同町のマスコットキャラクター「くにみももたん」が駆けつけた。太田町長は「市川さんは顔もきれいで心もきれい。快くわが町の応援大使になってくださいました。皆さん、ぜひ市川さんをNHK紅白歌合戦(の舞台)に送ってください」と激励した。

 市川は「お仕事で全国各地に行きますので、町の素晴らしさ、町民の皆さんの優しさを多くの方々に知っていただこうと思っています。国見町に来た時は『お帰りなさい』と言っていただけるような存在になりたい」とあいさつ。続けて「今年こそは紅白という大舞台に立って、皆さんと喜びを分かち合いたい」と、初の紅白出場へ決意を新たにした。