仏パリに滞在中に武装した強盗集団に襲われて九死に一生を得たタレントのキム・カーダシアンが21日、36歳の誕生日を迎えたが、事件の影響で今年は例年のようなド派手なパーティーを行うことができなかったようだ。

 今月2日に滞在中のホテルの部屋に強盗が押し入り、10億円相当と言われる宝石類を強奪されたカーダシアンは、本人にケガなどはなかったものの、ショックから仕事も全てキャンセルして引きこもりの日々を送っていると言われている。

 毎年ラスベガスのクラブで豪華な誕生日パーティーを行ってきたカーダシアンだが、今年はパーティーを行う計画もなく、家族と共に静かにお祝いをする予定だという。

 そんな中、強盗集団の姿が映っているとみられる監視カメラの映像が公開された。芸能情報サイトTMZが公開した事件当時の建物の外の様子を撮影した映像には、自転車に乗った3人組と、徒歩でホテルに近づく2人、計5人の姿が映し出されている。同じ集団が49分後に今度は来た方角へと戻る姿が再び映っており、うち自転車に乗った一人のハンドルには袋が下げられているのが分かる。この中に奪った宝石類が入っている可能性があると、TMZは伝えている。しかし、カメラから距離があるため顔は確認できず、仏当局も容疑者の特定には至っていないという。人質を傷つけずにわずかな時間で鮮やかに20カラットのダイヤの指輪を含む10億円相当の宝石を盗んだ犯行手口から、世界各国で宝石強盗を繰り返している国際的な強盗団「ピンクパンサー」の犯行ではないかとも言われている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)