米女優アン・ハサウェイ(33)が、映画「レ・ミゼラブル」(12年)でアカデミー賞助演女優賞を受賞したことは「まったく嬉しくなかった」と語った。

 ハサウェイはロングヘア-をばっさりと切り、減量をして役作りした本作での演技が高く評価され、オスカーとゴールデン・グローブ賞をW受賞した。しかし、授賞式でのスピーチが「自意識過剰」「驚いた演技が下手すぎる」などと批判され、ドレスまでもがバッシングの対象となり、すっかり嫌われ女優NO1になってしまった。

 そんなハサウェイは英ガーディアン紙のインタビューで、「あの作品の撮影でちょっと正気を失ってしまい、そこからまだ立ち直れないでいたの。そんな時に多くの人の前でステージに立ち、本当はそう思っていないのに(受賞したことが)幸せだと感じないといけなかった。本来はオスカーを受賞したら嬉しいものだけど、私はそう思っていなかったの」と当時の心境を振り返った。「嬉しいフリをしていた」と、授賞式での喜びは演技だったことを認めたハサウェイは、それがバッシングの原因となったことについて聞かれると、「人は恥ずかしくて死にそうと言うけど、実際には恥ずかしいくらいでは死なないってことを学んだわ」と語った。(ロサンゼルス=千歳香奈子)