元女優の自営業高樹沙耶(本名・益戸育江)容疑者(53)が沖縄県石垣市の自宅で同居人と大麻を隠し持っていたとして大麻取締法違反容疑で逮捕された事件で、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部は28日、押収した大麻の写真を公開した。

 麻薬取締部によると、乾燥大麻は複数のポリ袋に入れられ、自宅敷地内の数カ所から発見された。幻覚作用が強いとされる「バッズ」と呼ばれる花の部分がほとんどで、総量は約55グラム。およそ100回は使用できる量があったという。乱用者に流通している乾燥大麻の多くがこのバッズで、単価は1グラムあたり数百円から高いもので同1万円とされる。吸引用とみられるパイプも10本あり、全てに使用の痕跡があった。高樹容疑者は「私のものではない」と容疑を否認している。

 押収されたバッズには種子がなく、捜査関係者は「屋外栽培ではなく、屋内で、より管理された状況で栽培された大麻」とみており、入手先について調べている。