プレーバック日刊スポーツ！　過去の１２月９日付紙面を振り返ります。２００４年の芸能面（東京版）は、志村けん宅に空き巣　番犬３匹吠えずアイーンを報じています。

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　タレント志村けん（５４）の東京都内の自宅が空き巣被害に遭い、貴金属類約１５００万円相当と現金４０万円を盗まれていたことが８日、分かった。大型２匹を含む犬３匹を飼っていたが、人なつこい性格のため番犬の役目は果たさなかったようだ。事件当時、仕事で外出していた志村は「大丈夫だぁ～」とおどけたが「嫁よりボディーガードが欲しい…」と表情は複雑だった。

　「まさか自分が泥棒の被害に遭うとは思わなかったよ。また来るんじゃないかと怖くて、物音がするだけでびくびくして寝られないよ。犯人には『働けよっ！』と言いたいね」。８日午後の会見でショックをギャグにした志村だが、事件を聞いた時はさすがに言葉を失っていたという。

　警察の調べなどによると、７日午後７時２０分ごろ、志村宅で警報装置が作動したため、警備会社の社員が駆け付けたところ、１階和室の窓ガラスがドライバーのようなもので割られているのを発見した。被害はブルガリの時計、指輪、ブレスレットなど約２０点＝１５００万円相当のほか、封筒入り現金４０万円。近所が集めた慈善募金の箱もたまたま置いてあり、盗まれた。大切にしているジッポライターのコレクションと金庫は無事だった。

　お手伝いさんは「１階和室と２階寝室にあったタンスはすべて荒らされ、引き出しも壊れていた。金庫は見つかりにくい場所にあった」と話した。侵入経路は隣接する公園側の窓で、周囲からは死角だった。

　さらに志村にとって不運だったのは、１階で放し飼いしていた愛犬３匹が番犬の役目を果たさなかったこと。うち２匹は大型のゴールデンレトリバー。志村も「ワンちゃんがいるのに何で被害に遭ったのだろう」と首をかしげたというが、関係者によると、犬は人なつこく、ほとんどほえないというから仕方ない。志村は「嫁よりもボディーガードが欲しい！」とぼやいた。

　実は犯行の約２０分前には、約１０メートル離れた民家で同様の空き巣被害があり、警察は同一犯による連続犯行とみている。捜査関係者は「その家の被害は１０００円。犯人はもっと大きな成果を求めて、たまたま志村さんの家に入ったのでは」と話した。

　志村は当時、司会を務めるフジテレビ系「発掘！あるある大事典２」の収録をしていた。収録後は飲みに行くことの多い志村だが、さすがにこの日は青い顔で帰宅したという。

　◆志村けん（しむら・けん）本名・志村康徳。１９５０年（昭２５）２月２０日、東京都東村山市生まれ。ザ・ドリフターズの付き人から７４年正式メンバーに。ＴＢＳ「８時だヨ！全員集合」で「東村山音頭」が大ブレーク。「カラスの勝手でしょ」などのギャグも生む。８７年から個人活動開始。現在、フジ「志村通」などレギュラー番組多数。００年度高額納税者番付では推定年収４５６６万円だった。１６９センチ。血液型Ａ。

※表記などは当時のもの