覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕された歌手のASKAこと宮崎重明容疑者(58)が乗車したタクシー内映像がテレビ番組で放送されたことについて、タクシー会社「チェッカーキャブ」が30日、公式サイトで謝罪した。

 問題の映像は、車内に設置されたドライブレコーダーで28日に記録されたもの。逮捕前のASKA容疑者が外出先から自宅へ向かう間の姿が撮されており、テレビの情報番組で放送されていた。この映像を放送することにはプライバシーの侵害を指摘する声もあがっており、30日放送のフジテレビ系「バイキング」では俳優の坂上忍が「あのタクシーに乗ってる映像を、使うこと自体どうなの? ああいうの流しちゃっていいのかな」と疑問を呈していた。

 チェッカーキャブは「現在、マスコミ各社にて放送されている映像は、当グループ加盟の1社よりマスコミへ提供されたものでございます」と認め、「映像提供を行った社に対しては、グループとして厳罰をもって対応し、記録映像の管理徹底を図らせる所存であります」とした。「放送された映像の関係者の皆様におかれましては、大変なご迷惑とご心配をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。また、平素よりチェッカーグループをご利用いただいております皆様におかれましても、多大なるご迷惑をおかけいたしましたことを重ねてお詫びいたします」と謝罪した。