俳優池田努(37)の画家として初めての個展「Ontology(オントロジー)」が2日、東京・九段の成山画廊で始まった。

 タイトルは哲学用語で存在論を意味しており、顔や体のパーツ、内面を徹底的に見つめ、14点の作品と25枚の線画を仕上げた。所属する石原プロモーション元専務で、10月30日に亡くなった小林正彦さんは池田に「絵を忘れるな」と言い続けてくれたという。池田は「亡くなる何カ月前に電話で話した時も『絵はなかなかのもんだ』と言ってくれました。見てもらいたかった」と話した。今後も役者と絵の両輪でやっていく。「役作りをする中で現れる自分を描いてみたい」と、次の構想を練っている。24日まで。