「第67回NHK紅白歌合戦」が12月31日、東京・渋谷のNHKホールで行われた。AKB48は、一般投票で選ばれた出演メンバー48人が「AKB48夢の紅白選抜」として登場。48人の順位も発表され、NMB48山本彩(23)が1位に輝いた。2位はHKT48指原莉乃(24)、この日で卒業のAKB48島崎遥香(22)が3位に入った。初めて紅組司会を務めた女優有村架純(23)は、白組司会を務めた嵐の相葉雅紀(34)と息の合った進行ぶり。紅組が白組に2年連続で勝ち、通算成績は紅組の31勝36敗となった。

 AKBが前代未聞の企画で紅白を盛り上げた。一般人の紅白公式アプリとデータ放送による投票で、出演メンバー48人を決める“NHK紅白版AKB48選抜総選挙”(正式名・AKB48夢の紅白選抜)が初めて行われた。まずは、一足先に全メンバー342人の中から選ばれていた上位48人で「RIVER」を熱唱。続く「フライングゲット」が流れる中で、16位から1位までが発表された。

 1位は、4万1190票を獲得した山本。本家のAKB48選抜総選挙では最高4位も、握手会の人気は断トツで、長らくファンの実数は1番とささやかれていた。決まった瞬間に涙があふれ出て、両手で顔を覆った。6943票差の2位指原から「おめでとう~」と祝福される中、震えながらもラスト曲「君はメロディー」のセンターに立った。 1人だけマイクスタンドでソロパートも歌い終えると、「人生で一番パニックに陥って、一気に緊張がきたので、今も震えが止まらないんですけど、皆さんありがとうございます」と感謝した。また「リハーサルのセンターに立っていた指原さんが、一番に駆け寄ってくれて『おめでとう』と言ってくれて、うれしかったです」。今日の元旦で丸6年のアイドル生活で、最高の幸せとなった。

 また、紅白がAKBで最後の勇姿となった島崎も3位で「3位で、さや姉が1位でどちらもうれしかった。最高でした。もう悔いはないです」と満面の笑みで、ステージを降りた。