声優の坂本真綾が6日、東京・新宿バルト9で行われたアニメ映画「傷物語 3 冷血篇」(尾石達也監督)初日舞台あいさつに登壇した。

 劇中で吸血鬼のキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードを演じた坂本は、「収録なんですけど、1回切りの生放送に挑んでいるような緊張だった」とアフレコを振り返った。

 坂本は出来上がった映画について聞かれ「1人1人に課せられたものが、とても大きかった。何度も出来るようなシーンじゃない、渾身(こんしん)のシーンの連続だった。絡む相手方に何回もやらせたくなかった」と振り返った。その上で「普段からそうやってアフレコに臨むべきなんでしょうけど、1度しか出来ないものを、やり切らなければという思いが強かった」と特別な作品だったことを強調した。

 舞台あいさつの最後に、坂本は「キスショットを長く演じてきましたが、今回、新しい気持ちで3部作に取り組ませていただいた。本当に難しい役にチャレンジさせていただき感謝します。何度でも見て楽しんでください」とファンに感謝した。

 この日は坂本のほか、主人公の阿良々木暦役の神谷浩史、羽川翼役の堀江由衣、忍野メメ役の櫻井孝宏が登壇した。【村上幸将】