女性6人組ボーカルグループ、Little Glee Monster(リトルグリーモンスター)が8日、初の日本武道館コンサートを開催しました。

 収容人数ギリギリいっぱいに埋め尽くしたファンは1万3000人。チケットは発売開始1分で完売したそうです。

 メンバーは全員、高1~高3の現役女子高生。12年7月、ボーカリストオーディションの合格メンバーを中心に結成しました。メジャーデビューした14年10月当時は、女性アイドル好きの男性ファンが多かったと聞きます。ですが、CD購入者特典イベントなどを、全国各地のショッピングモールで日々開催していく中で、確かな歌唱力が認められていきました。

 次第に中高生の女性ファンを獲得していき、口コミでじわじわと人気が広がっていきました。

 今ではファンの7割が同世代の女性だといいます。日本武道館公演でも、歓声はほぼ「キャー」でした。中高生や、小学生の女性ファンが、親子連れで来るケースも多いそうです。

 「ソニー損保」のCMソング「Happy Gate」や、「代々木ゼミナール」CMソングの「人生は一度きり」、15年のTBS系ドラマ「表参道高校合唱部!」主題歌の「好きだ。」など、楽曲のタイアップも多く、認知度も上昇の一途をたどっています。

 ただ、関係者は「何か一発のきっかけでガッと売れたのではなく、地道にじわじわと盛り上がってきたタイプ。まだまだ伸びしろもあると思います」と話します。乱立する女性アイドルグループとは一線を画し、6人の「プロ」の歌唱力を前面に押し出す形で、「アーティスト」として結果を残しています。

 日本武道館公演は、大成功で幕を閉じました。デビュー時からグループを見てきたという媒体関係者は、「後から振り返った時に、1つの分岐点になるような最高のコンサートだった。リトグリがこれからさらにブレークするスタート地点になると思う」と興奮気味に話していました。

 公演終盤、メンバーのmanaka(16)のスピーチが印象的だったので、最後に記しておきます。

 ここの舞台に、今日私たち6人で立てているのは、本当にいろんな人の支えがあって、毎日、本当にみんなの助けがあったからここまでたどり着けているんだなっていうのをあらためてすごく感じています。

 13歳のころに、洗濯機の回し方も分からなかった私を、東京に1人で上京させてくれた家族と、私たち…涙も、笑いも、全部分かち合って、大好きな、今までずっと戦ってきたメンバーと、右も左も分からなかったころから陰でずっとサポートしてくださっているスタッフの皆さんと、私たち6人に本当に一番大きな愛情をいつもいつも注いでくれる、ファンのみんなのおかげです。ありがとう。

 本当にみんなからの愛情をたくさん受けて、ここまで成長できましたし、そして、みんなと約束した今日を迎えられているんだと、リハーサルを始めてから、そしてもう、(コンサート開催が)決まってからですね。ずっとずっと思っていて。

 私たち、武道館に立ったことは本当に通過点で、2020年の東京オリンピックで歌いたい、世界で活躍する日本人アーティストになる、とか、まだまだ大きな山の夢がたくさん目の前にあるんですけど、でもそんな道の中で、皆さんが私たちについて来てくれる限り、絶対にみんなの手を離さないような、そんな歌を歌い続けていきます。

 武道館を最初に目標に決めた時は、武道館の先のことなんて全く見えなかったんですけど、今日ここに立って分かりました。リトルグリーモンスターは、絶対に、もっとすてきな景色をみんなに見せていけると思います。みんなついてきてくれますか!? 絶対に誰の手も離さないそんな歌を、絶対に歌い続けます。