NHKの歴代会長の中でエンターテイナーという言葉が最も似合う籾井勝人氏が任期満了となる24日でNHKを去ります。今後は何をするのか気になります。

 先日、会長としての最後の定例会長会見を取材し、退任後のことをたずねました。「73歳ですが、下手をすると、あと20年ぐらい生きる可能性がある。20年間何もしないわけにはいかない」と笑っていました。続けて字が下手だとし「書道とかやってみたい」と。仕事については「全く分かりません。ただ仕事をやりたくないとは思わない。仕事をしたいと思うのは人間として普通だと思いますけど」と話していました。

 就任から3年間取材し、分かってきた人柄は親分肌で負けず嫌い。意外とおちゃめな人物ということ。問題視された発言以外では、SMAPの紅白出場に自ら交渉すると言ってみたり、風邪の時には「龍角散を飲んでいます」。続けて「顆粒(かりゅう)タイプです」とも。スポーツ新聞には魅力的な発言が多かったのも事実です。

 NHKでは大河ドラマや朝ドラ、紅白に並ぶほど注目される存在になりました。今後、知名度を生かした経営以外の仕事もあるかもしれません。スポーツ新聞に話題を提供する才能は抜群です。今後も気になる存在です。