21日、全米中の女性たちがワシントンD.C.に結集し、米大統領となったドナルド・トランプ氏に対する抗議デモ行進を行ったことについて、トランプ氏が22日朝、ツイッターで反論。

 公式なツイッター・アカウントではなく、プライベートなアカウントから、「昨日の抗議デモの様子を観たが、選挙が終わったばかりなのに!と思ったね。この人たちはなぜ、投票しなかったんだろう?セレブたちが参加することで、本来のデモの意義が完全に台無しになっている」とツイート。”いまさら投票結果に不満を言っても仕方ないだろう”とばかりに皮肉った。

 しかし数時間後には、「平和なデモは民主主義の証だ。常に同意するわけじゃないけど、皆が自分の見解を表現する権利は認める」とツイートした。

 女性たちによる抗議デモ「ウィメンズ・マーチ」にはマドンナを始め、スカーレット・ヨハンソン、ケイティ・ペリー、マイリー・サイラス、シャーリーズ・セロン、エマ・ワトソン、アシュリー・ジャッド、ヘレン・ミレンら大勢のセレブたちが参加。

 アメリカだけでなく、パリ、ロンドン、ベルギー、ベルリンなどでもデモが行われたが、ニューヨーク・タイムズ紙によると、ワシントンD.C.で行われたデモの参加者数は少なくとも47万人と見積もられており、専門家らによると、大統領就任式に参加した人々の3倍の数に上るという。同紙は、20日に行われた就任式にはおよそ16万人が出席したと報じている。(ニューヨーク=鹿目直子)