俳優の松方弘樹さんが亡くなった。昨年3月に悪性の脳リンパ腫を公表していた。74歳だった。

 ◆松方弘樹(まつかた・ひろき) 本名・目黒浩樹。1942年(昭17)7月23日生まれ。明大付属中野高卒業。高校3年の60年、父近衛十四郎が所属する東映に入社。同年「十七歳の逆襲・暴力をぶっ潰せ」でデビュー。以来、数多くの時代劇や「仁義なき戦い」シリーズなど任きょう映画に出演した。

 日本テレビ「天才たけしの元気が出るテレビ!!」でバラエティーにも活動の幅を広げる。プロデューサーとしては「藏」で95年度日刊スポーツ映画大賞石原裕次郎賞を受賞。テレビ朝日「金さんVS女ねずみ」やTBS「HOTEL」などに出演。特に金さんシリーズは11年目を迎えている。

 元モデルと離婚後、79年に仁科亜季子と再婚、仁科克基、仁科仁美をもうけるが、98年に離婚。16年3月、所属事務所が悪性の脳リンパ腫と公表、手術ではなく投薬で治療する方針も明らかにした。事実婚状態の元女優山本万里子さんが看病していた。