第89回米アカデミー賞ノミネート発表が24日、米国で行われた。受賞大本命として下馬評が高かった、米のミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」(デイミアン・チャゼル監督、2月24日公開)が監督賞、作品賞、ライアン・ゴズリング(36)の主演男優賞、エマ・ストーン(28)の主演女優賞など、14部門にノミネートされた。米映画「ムーンライト」と「メッセージ」が8部門で続いた。

 長編アニメ賞へのノミネートが期待された、新海誠監督(43)の「君の名は。」は、ノミネートを逃した。一方で、スタジオジブリが製作に参加した日・仏合作映画「レッドタートル ある島の物語」がノミネートされた。日本作品は、第86回の宮崎駿監督「風立ちぬ」、第87回の高畑勲監督「かぐや姫の物語」、第88回の米林宏昌監督「思い出のマーニー」と、昨年まで3年連続でノミネートされており、4年連続のノミネートを逃したが、スタジオジブリ作品としては4年連続でのノミネートとなった。

 今回のノミネート発表は、従来とは異なり、ノミネートを発表する特別映像が制作され、インターネットなどで生配信する、初の試みが行われた。その映像には、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミー会員でもある俳優渡辺謙(57)がプレゼンターとして出演した。

 授賞式は2月26日(日本時間同27日)に米ハリウッドのドルビー・シアターで開催される。【村上幸将】