女優仲間由紀恵(37)が2日、都内で行われたテレビ朝日系主演ドラマ「そして誰もいなくなった」(3月25、26日午後9時)制作発表会見で、テレビで初めて殺される役を演じた撮影中に悪夢を見るようになり、目覚めが悪かったと振り返った。

 仲間は劇中で、世界水泳で金メダルを獲得した元水泳選手を演じた。殺されるシーンを演じたことについて聞かれ「テレビで殺される役は、初めてやらせていただきましたが、何て言うんでしょう…気持ちのいいものじゃないし、その(撮影の)あたりに、嫌な夢を見るようになりました。撮影の時期は、ちょっと嫌な気持ちになりながら起きていたなぁと思います」と苦笑いした。撮影は16年12月24日のクリスマスイブにクランクインし、約2カ月行われたという。

 仲間は共演陣に「皆さんも、殺される役というのは初めての方々ばかりだと思うんですが…悪夢は見ませんでしたか?」と質問した。すかさず、津川雅彦(77)から「仲間ちゃん、僕なんか、もう出るたびにに死んでるよ」と突っ込まれると「失礼しました」と言い、笑った。

 劇中では、次々と登場人物が殺されていく。寒い中、殺されるシーンを演じた女医役の余貴美子(60)は「私は(出演者から)望まれない死に方をしました。(寒い死に方で)これじゃない方が良かった…別の死に方が良かった」と苦笑した。

 元刑事の探偵を演じた国村隼(61)は「それぞれ、死に方は違う。(自分は)余さんほど厳しくなかった。頭をゴンとやられて死ぬ…でも最後に死にたくはなかった。結構、しぶとく生きています。最後に死ななくて良かった」と笑いながら撮影を振り返った。

 仲間は最後に、共演陣が殺される演技を語ったのを受けて、どの殺され方が印象的だったか聞かれると「どなたの殺され方も、嫌なものでしたけど…寒い思いをされたり、痛い思いをされて亡くなる方もいました。でも私は…やはり、私の殺され方が1番、嫌だと思っています。ぜひ見ていただいてのお楽しみです」と胸を張った。【村上幸将】