俳優鈴木亮平(34)が西郷吉之助(隆盛)役で主演する来年のNHK大河ドラマ「西郷どん」の新たな出演者の発表会見が12日、都内の同局で行われ、篤姫を北川景子(30)が演じることなどが発表された。

 北川は「とても緊張しています」と言葉どおり緊張した面持ちであいさつ。「私にとってはNHKの作品も大河ドラマも初めて。いつか出演したいと、目標として心の中で思っていた大河ドラマに携わることができ、とても光栄です。同時に身の引き締まる思い。とても緊張しています」と語った。

 同作での篤姫は、13代将軍の徳川家定の正室候補となりながら西郷隆盛と同志であり、恋心も芽生える設定。北川は篤姫について「強くて精神的に自立した印象。筋の通った人柄と思っています」とした。さらに「過去に先輩が演じた篤姫から勉強し、史実も勉強し、オリジナリティーも大切に一生懸命に頑張りたい。初めてのことなので大河のしきたりを知るところからのスタートになると思いますが、しっかり役を築いていきたい」と意欲を示した。

 また、共演者には「人見知りで、見た目から強そうに思われますが、自分から話しかける勇気がなかったりするので、話しかけていただけるとうれしいです」と自身の取り扱い方も説明。大河初出演にあたり家族の反応を取材陣に問われると「祖父母は欠かさずに大河を見ているので本当に喜んでくれています。『出られるようになったんだね』と言われ、うれしかったです」とした。

 会見には、他に有村俊斎を演じる高橋光臣、村田新八役の堀井新太、西郷に心を寄せる農民ふき役の高梨臨、西郷にとって先生のような存在である赤山靭負役の沢村一樹、篤姫の教育係である幾島役の斉藤由貴、島津斉興役の鹿賀丈史、斉興の側室の由羅を演じる小柳ルミ子も出席した。

 鈴木は「理想のキャストの方が集まってくれたと思います。沢村さんには『鹿児島弁をやってる? 今からやっておかないとヤバイよ』とプレッシャーをかけられました。僕はそこを妥協したくないです。大学で言語学を専攻し、言葉が好きで大事にしているので、方言を演技の前のハードルとして乗り越えていきたい」と抱負を述べた。

 また、鹿児島出身の沢村は地元の人にも出演を隠していたとし「やっと出ますと言えてうれしい」とあいさつ。また「世間から何とか男爵と言われていますが、NHKで朝の番組も出ているので完全に封印しています。来年も完全封印を持続します」と会場を笑わせた。