演歌歌手増位山太志郎(68)が24日、都内のバーで、新曲「酒みれん」の発売記念イベントとして、バーテンダーに初挑戦した。

 ウオッカベースでクランベリージュースを混ぜたオリジナルカクテル「酒みれん」を作って美女に振る舞った。「カクテルを作る練習は1、2回やった。最初はシェーカーのふたをしないで、バーッとこぼしちゃったよ」と失敗談を明かした。

 かつては「一晩で4~5升は飲んだ」という酒豪だったが、今では1年間に「3日くらいしか飲まなくなった」という。「若いころに飲み過ぎちゃったからね。普通の人の何年分も飲んだ」と振り返った。「自分は家では飲まない。もっぱら、女房が晩酌をするから、このカクテルを飲ませてあげたい。まずは材料を買わないと…」と愛妻家の一面も見せた。

 大相撲の元大関として活躍し、親方としても後輩たちを指導してきただけに、最近の相撲界が気になる。大相撲春場所で優勝した横綱稀勢の里の活躍に触れ、「すごいドラマがあるし、テレビで見ても取り組みが面白い。このまま相撲人気を保って欲しい」とエールを送った。稀勢の里のけがについては「青いアザになっていたし、断裂はしていない。幸いなことに、ひどいけがじゃなくて良かった」とホッとした表情で語った。

 13年11月に日本相撲協会を定年退職し、歌手活動を本格的にスタート。その時に「大相撲では大関止まりだったが、今後は歌手の横綱を目指す」と宣言した。あれから約3年半。甘くささやくような歌声で、目標に向かってまい進している。