新潟発の女性アイドル3人組Negicco(ねぎっこ)が28日、東京・台場のZEPPダイバーシティ東京で4都市を回るツアーの千秋楽公演を行った。

 3月に地元新潟を皮切りに、ライバハウスの規模感で名古屋、大阪を回った。この日は最終公演とあって、バックバンドの管楽器チーム「ネギホーンズ」を通常の3人から6人に増やしたほか、キーボードも加わり、パワフルな演奏をバックに熱唱した。リーダーNao☆(29)は「ネギ、倍増です」とはしゃいでいた。

 会場は12年にアイドルの祭典「東京アイドルフェスティバル(TIF)」に初出演した、思い出のライブハウスでもある。11年にも出演の誘いを受けていたが、地元で「梨の皮むき大会」の仕事が入っていたため、断念したという。「出たかった」と悔しがるMegu(27)を、Nao☆は「私が優勝する!」と言って励まし、本当に優勝したという。

 一方で、Meguにとっては苦い思い出がある会場でもある。TIFのステージに出た瞬間、衣装の上着がはだけてしまうハプニングに見舞われたという。幸い、全開にはならず、最悪の事態は免れたが、「テレビで生放送もされてたんですよ。危なかったです」と苦笑いした。そんな中でも歌うことを忘れなかったMeguに、Kaede(25)は「(ステージを)はけながらも歌ってましたから、プロですね」と感心。Nao☆も「今日はポロリなしでね!」と呼びかけていた。

 ゲストにはシンガー・ソングライター堂島孝平が登場した。最新シングル「愛、かましたいの」を提供しており、同曲を3人と踊りながら披露。作詞を手がけた「SNSをぶっとばせ」では、巧みなハーモニカ演奏で沸かせた。

 3人は代表曲「圧倒的なスタイル」など、アンコールを含め23曲を披露し、約1カ月の短期ツアーを締めくくった。7月には、ねぎっこが主催する恒例の音楽フェス「NEGiFES」を、初めて地元新潟(北方文化博物館)で開催することが発表された。

 今年で結成14周年を迎え、驚異的な息の長さで活躍している。Kaedeは「ダイバーシティという大きな会場で歌うこともできたので、これからもいろんな人に歌を届けたい。ずっと付いてきて下さい」と呼びかけた。Meguも「まだまだやれるぞという自信をもらいました」とファンに感謝していた。