歌手安室奈美恵(39)が3日、大阪・オリックス劇場で全国ホールツアー千秋楽公演を行った。昨年8月から約10カ月かけて40都市を回り、同一ツアーとしては自己最多の100公演を完走した。

 ツアーを締めくくる「Birthday」のイントロが流れると、腕を突き上げながら、笑顔でジャンプした。駆けつけた2400人のファンと一緒になってタオルを回した。充実感たっぷりの表情を浮かべると、100回のロングラン公演をともに走りきった10人のダンサーと手をつなぎ「本当にありがとうございました!」と感謝した。

 12年のホールツアーで80公演を行った経験はあったが、100回の大台は初めて。16年初頭に「いつかはやりたい」とインタビューで語るなど、以前から目標にしていた数字だった。ツアー開始から、年末年始を除き毎週のように各地に出向いて、26万人を沸かせた。「初めての100公演を無事に終えることができてとてもうれしく思います。ホールツアーで皆さんとより近い距離で楽しむことができました」。

 92年9月にデビューし、今年が25周年の節目となる。これまで10代、20代、30代と各年代でミリオン突破を達成するなど、音楽シーンを盛り上げてきた。デビュー時と変わらないスタイルで、この日もミニスカートにロングブーツで汗だくになって踊れば、昨年のNHKリオ五輪テーマ曲「Hero」や、日本テレビ系ドラマ「母になる」主題歌の最新曲「Just You and I」(31日発売)では伸びやかに歌い上げるなど、27曲を披露した。9月には地元沖縄での記念ライブも控える。「また遊びに来てね! バイバ~イ!!」。笑顔で手を振って、ファンとの再会を約束した。【大友陽平】