V6岡田准一(36)主演映画「追憶」(降旗康男監督)初日舞台あいさつが6日、東京・TOHOシネマズ日劇で行われた。

 舞台あいさつの最後に岡田、柄本佑(30)、安藤サクラ(31)が、降旗監督と木村大作カメラマンに帽子をプレゼントした。高級帽子店・トラヤのオリジナルで「追憶」と刺しゅうが入っているという。木村氏は「今どきの若い子がかぶるより、我々の方が年輪があるから似合うよね」とご満悦。降旗監督は「(感激で帽子が)重いです」と喜んだ。岡田は「ご一緒に仕事が出来て、幸せでした。これからも何本も撮っていっていただきたいですし、また撮っていただくというのもあると思う」と2人の巨匠との再会を熱望した。

 また「追憶」が、6月17日に中国で開幕する、第20回上海映画祭での公式上映が決定したと発表された。同映画祭は降旗監督と縁が深く、15年に故高倉健さんのトリビュート上映が行われ「鉄道員(ぽっぽや)」がオープニング上映された際も、同監督が出席した。

 「追憶」は、高倉さんの映画を7本ともに作り上げた降旗監督と木村氏が9年ぶりにタッグを組んだ作品で、木村氏は高倉さんの三回忌が過ぎた機会に、高倉さんから人づてに助言を受けた岡田が主演のこの映画に、高倉さんへの思いを込めて映像化したと語っている。

 公開初日のこの日、配給の東宝は、岡田らのファンの30代、作品のメインターゲットである40代から60代を中心に動員が好調なこと、岡田が出演し、興行収入(興収)11億2000万円を記録した14年の映画「蜩の記」との動員対比で177%であることから、興収20億円突破が目指せるスタートと発表した。【村上幸将】