道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで大阪府警南署に逮捕されたお笑い芸人のガリガリガリクソン(本名・坂本祐介)容疑者(31)が13日、釈放された。午後2時ごろ、同署前に両肩をすぼめて現れたガリガリガリクソンは約15秒間、深々と頭を下げた。「社会の信頼を裏切り、法を破ってしまい申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 飲酒運転について問われると「運転した記憶はない」と前置きしながらも「状況的に判断して、私が運転したとしか考えられない。私が運転しました」と認めた。友人とハイボールを5、6杯飲んだことまでは覚えているという。

 南署によると、12日朝、大阪市中央区宗右衛門町の路上で、酒を飲んで乗用車を運転したとして同法違反の疑いで逮捕された。呼気から基準値を超えるアルコールが検出され、周辺の防犯カメラには運転する様子が写っていた。

 南署は釈放について「立証できる証拠がそろった」として今後は任意で捜査する。酒気帯び運転は3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される。ガリガリガリクソンは略式起訴され、罰金刑となる見込み。仮に起訴猶予になっても、免許の取り消しなどの行政処分が科せられる。

 今後の芸能活動については「追って」とだけ話し、自宅謹慎する。飲酒運転は重大な事故につながるため、年々厳罰化。社会の厳しい目がある中でのルール違反に、所属事務所は「司法の判断を待ち、厳正に処分します」としており、解雇や無期限謹慎を含めた厳しい処分が下りそうだ。【松浦隆司】