歌手加山雄三(80)が11日、そごう横浜店で生誕80周年記念トークショーを行った。

 加山は同店の「クールビズ」「父の日」キャラクターを務め、この日もクールビズスーツで登場した。来週の父の日にちなみ、俳優だった父上原謙さんとの思い出を披露。「結構有名だったんですよね」と会場から笑いを誘い、「でも子どものころは嫌だったんです」と明かした。「厳しい父親でひっぱたかれましたが音楽とスポーツは好きでしたね」と切り出し、「自分が子どものころ体が弱かったので、茅ケ崎に引っ越したんです。何もなくて、海で泳ぐかレコードを聞くしかない。自分ですることを考えないといけない経験を与えてくれたことには感謝しています」と話した。

 4人の子どもをもつ親でもある加山。2世タレントや若いタレントの犯罪について、「大人になっているんだから個人の責任。親は関係ない」と一刀両断。自身も2世タレントであることを踏まえ、「うちは父さんが倒産して苦しい経験もしたからね」と冗談交じりに話し、「人間落ちるのは簡単だけど、上るは大変だから。自分も4人の子どもがいるけど、やさしく育ってくれたから、こんなに幸せなことはない」と話した。

 7月末には「フジロックフェスティバル2017」メインステージへの出演も決まっている。「これはうれしいね」と満面の笑みを浮かべ、「願えばかなうんだよ」と話した。今注目しているアーティストを聞かれると「いっぱいいるよ!」と話し、なかでも注目しているアーティストにBABYMETALを挙げた。「ドームにチケットを買って見に行った。ビジュアルと歌はもちろん、バックバンドの演奏がすごい。世界に通じるのはうれしいね」と笑顔で話した。