俳優の沢村一樹(50)が、昨年6月に亡くなった女優野際陽子さん(享年81)との思い出を振り返った。

 沢村は23日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」に出演。自身が主演を務める同局系ドラマ「DOCTORS〜最強の名医〜」シリーズで長年に渡って共演するなど交流があり、大好きだと公言していた野際さんをしのんだ。

 野際さんの通夜や葬儀は親族のみで営まれたため参列できなかったという沢村だが、野際さんの娘で女優の真瀬樹里から自宅に招かれ、線香をあげることができたという。さらに真瀬から、野際さんが生前よく沢村の話をしていたと聞かされたといい、「何を言ってたんですか?って聞くと、『沢村くんはたぶん私のことを好きだと思う』っておっしゃってたらしいです。樹里さんには『その通りでございます』というお話をしたんですけど、もうその一言が聞けただけでも本当にうれしかった」と笑顔で話した。

 09年に野際さんがレギュラー出演していた同局系「旅の香り」に出演した際には自身のリクエストで野際さんと一緒に温泉に入ったというエピソードもうれしそうに語った沢村。しかし野際さんが亡くなる直前、あいさつできなかったことを後悔しているという。

 同局系ドラマ「やすらぎの郷」の撮影中だった野際さんにあいさつする機会があったが、現場を訪れると、そうそうたる大物俳優たちの顔ぶれに尻込みしてしまったという。「遠くから野際さんの姿だけは拝見させてもらったんですけど、『DOCTORS』でご一緒するだろうと思っていたので、その時でいいかなと、あいさつしないまま、それがお目にかかる最後」だったと振り返り、「声掛けとけばよかった。まさかでも……野際さん90(歳)まで行くと思っていた。すごいお元気な方だったので」と悔やんだ。