今月１６日に急性心不全で亡くなった歌手西城秀樹（さいじょう・ひでき）さん（本名・木本龍雄＝きもと・たつお、享年６３）の通夜が２５日、東京・青山葬儀所で営まれた。

　秀樹さんに最後の別れを告げようと、斎場には女性を中心に２５００人のファンが献花に訪れた。一番乗りは、新潟県在住の５０代女性。前日に新潟を出発、午前１０時に会場に到着したという。「今までありがとうと伝えたいです」と話していた。すすり泣きながら白いカーネーションをささげるファンや、ペンライトを振りながら献花を待つファンもいた。献花が終わったのは、開式から約２時間５０分後。最後に流れていたのは、偶然にも代表曲「ＹＯＵＮＧ　ＭＡＮ（Ｙ．Ｍ．Ｃ．Ａ．）」だった。閉式後も、多くのファンが斎場の外で待ち、「秀樹～」と声を上げていた。会葬者には、１４年のコンサート写真に「ありがとう」の一言が添えられたメッセージカードが贈られた。