女優沢尻エリカ(32)が21日、中国・上海で開催中の「第21回上海国際映画祭」に出席した。

 主演映画「猫は抱くもの」(犬童一心監督、23日公開)が、邦画作品として唯一、コンペティション(長編劇映画部門)部門にノミネート。犬童監督とともに上映会に参加し、沢尻は「ニーハオ! 皆さん、今日は集まっていただきうれしいです! シェイシェイ!」とあいさつした。

 沢尻にとって、海外での映画祭への参加は初めて。中国では、出演ドラマ「1リットルの涙」(05年)の放送を機に人気があり、約9000人規模の「沢尻会」という現地のファンコミュニティーも存在するという。この日も、会場前には約100人のファンが集結した。

 今作では元アイドル役を演じ、歌唱シーンもある。上映会では、06年に出演し、役柄として歌った「タイヨウのうた」について話が及び、「歌は今後リリースされますか?」との質問には「歌よりは演技をやっていきたいなと思っています。歌を出すというのは今の段階ではあるとは言えないけれど、ミュージカルとか歌が関わるものは、役としては楽しいので、今回のように歌うシーンがあってもいいかなと思います」。

 この日は、国内でのドラマ撮影の合間を縫って、日帰り日程で現地を訪れていた。「もう日本に帰らなければならないのですが…。ファンの皆さんとも距離が近くて、笑いあえる時間を過ごせて、本当にうれしい気持ちになりました。また、こうやって上海に来られるように、頑張りたいと思います」と話した。

 最高賞「金爵賞」は、24日に発表される。