女優生田悦子さんが7月15日に、虚血性心不全のため、都内の病院で亡くなっていたことが17日、分かった。71歳だった。所属事務所がホームページで発表した。

 生田さんをフジテレビ系「欽ドン! 良い子 悪い子 普通の子」に起用したコメディアン萩本欽一(77)が生田さんの早い旅立ちを悼んだ。

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 まだ、女優さんをバラエティーに呼ぶなんていうのは恐ろしい時代に、つい声をかけてしまったのが生田さんでした。あんまり色気のある人だと、僕は照れちゃうので、サッパリした生田さんみたいな方ってリクエストしたら、決まってしまいました。

 本人も「私には無理よ」って言ってたみたいですが、「欽ちゃん、頑張るからね」って言うから、もっと気楽にやってくださいとお願いしました。非常に根性のある方で、スタッフをガッカリさせないために頑張ってくれた。

 最初の時に「はじめまして」ってあいさつしたら「松竹の映画で恋人役やってるじゃない、それを忘れるとは!」ってツッコんで、ニッコリ笑ってくれました。ツッコミが、心地いい人でした。年は下だけど、後輩っていう感覚はありませんでした。松竹の大女優が来てくれた、という感じでした。小気味いい言葉遣いで、話をしていてもいつもたくましかった。

 もう、生田さんの声を聞けないのは残念ですね。番組が終わってから「私は欽ドンが大好き」っていう、すてきな言葉を人伝に聞きました。それに幸せを感じた。最後にきれいなオチ言ってくれた、粋な女優さんでした。また、話を聞きたいと思っていたんですが、こんなに早くなくなるとは…。生田さんには、感謝したいですね。ご冥福をお祈りします。