元フジテレビアナウンサーの近藤サト(50)が、あえて白髪を隠さずグレーヘアにしたことによる変化を明かした。

 18日放送のフジテレビ系「ノンストップ!」にVTR出演し、20代の頃から悩まされていたという白髪を隠さないことを選んだきっかけは2011年に起きた東日本大震災だったと説明した。

 それまでは「白髪に対する恐怖というか、白髪がちょっとでも出るとすごく嫌だった。早く染めなきゃって」と悩んでいたが、「防災グッズの中に、美容室に行っている暇もないから白髪染めも入れようって一瞬思ったんですけど、それはおかしいと。そんなことしている場合じゃないし、そこまで自分が追い込まれていることに逆に驚いた。いっそのことやめてしまおう」と決意。以来、プライベートでも仕事でもグレーヘアのままだが、「『うらやましい』というふうに言う人もあれば、『私は絶対に無理』という人もあって、同級生も同期も(グレーヘアーは)私だけですよ。集まりに行くと『白いね』とか『サトはもう出すんだね』とか言われますね。ほんとにオンリーワンです、私。それはちょっとうれしい」と周囲の反応について語った。

 心境の変化もあったという。「白髪を隠さなくなったことで逆に吹っ切れた。白髪を隠すというのは老いを認めたくない、隠したい、自分も他人もだましたいっていう意識。白髪を出すようになってからある意味、若さに未練がなくなった。すごく良かった」。さらに最近は、若い人から相談を受けることが増えたといい、「白髪っていうのは社会的にある程度、経験を積んだ人間に見えるんですね」と語った。