女優鈴木梨央(13)が、このほど日刊スポーツの取材に応じ、声優を務める24日公開のアニメ映画「ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-」のPRと女優としての目標を語った。同映画は3つの短編で構成され、鈴木は行方不明になった父を捜すカニの兄弟の冒険を描いた作品「カニーニとカニーノ」に登場する弟カニーノの声を担当した。

 鈴木は「泣き虫のカニーノが大冒険をするうちに正義感が芽生え、たくましくなり、成長する姿を見てほしいです。カニの役と聞いた時はどんな話し方をするべきか悩みましたが、監督に『思った感情を素直に出せばいい』と言われ、映像を見ながら、自分が大冒険をしているつもりで、自然に出た感情を表現しました」と語った。そして「キャラクターもかわいいし、川の水とか映像もリアルで美しいです」とPRした。

 12年に子役としてデビューし、今は中学2年生。立派な女優に成長しつつある。目指す女優について「多くの人を笑顔にできる女優さん。憧れは綾瀬はるかさん」と話す。今は殺陣の練習をしているといい、これまで守られる役ばかりだったことから「逆の立場を演じてみたい。いつか強い女性用心棒をやってみたい」と目を輝かせた。【中野由喜】

 ◆鈴木梨央(すずき・りお)2005年(平17)2月10日、埼玉県生まれ。12年フジテレビ系「カエルの王女さま」で子役デビュー。13年にNHK大河ドラマ「八重の桜」で、主演綾瀬はるかが演じた八重の幼少期を演じた。ほかにNHK「精霊の守り人2」など。映画は今年冬公開の「こどもしょくどう」で主演。