宝塚音楽学校105期生が20日、兵庫県明石市内で行われた県政150周年記念事業「ひょうご五国博 ふれあいフェスティバルin東播磨」のオープニングセレモニーに出席した。スポーツキャスター松岡修造の長女で、阪急東宝グループを創業し、宝塚歌劇団を創設した小林一三氏の玄孫にあたる松岡恵さんら105期生にとっては、授業行事以外で一般市民の前で歌うのは初めて。実質的な“初仕事”となった。

昨春、入学した105期生はセレモニーに登場し、劇団象徴歌「すみれの花咲く頃」に続き、授業で習っているという「マンマ・ミーア」のメドレーを披露。学校生としては異例の“客席降り”もあった。

恵さんは“センター”で踊りながら歌う場面もあり、堂々たるパフォーマンス。105期生を代表して霜下沙麗(しもした・さら)さんがあいさつ。「すみれ-」を「心を込めて歌いました」と紹介し、メドレーについては「歌うことと踊ることが大好きな私たちです」。来春の卒業、劇団入団を目指し「歌、ダンス、お芝居とレッスンに励んでいます」と、2年に及ぶ学びの経過を報告した。

イベント関係者によると、今回の出演は、毎年恒例の学校行事ではなく、県政150周年もあって、劇団所在の兵庫を盛り上げる一環で招かれたもの。セレモニーには井戸敏三兵庫県知事も出席し、井戸知事は「五国の魅力 東播磨に集まり 祭り盛りやぐ 150年」と、得意の句をよみ、開会を祝った。