吉永小百合(73)の121作目の出演映画が、ハリウッドのヒット作が原案の「最高の人生の見つけ方」(犬童一心監督、今年秋公開)に決まったことが16日、分かった。

余命宣告を受けた女性2人が「やりたいことリスト」を手に旅し、前向きに生きる物語。天海祐希(51)が共演で、今月5日にクランクインした。

ハリウッド版は男性2人の物語だが、新作は女性2人に設定を変えた。吉永は家庭第一の主婦・幸枝、天海が実業家のマ子を演じる。吉永は「大好きな天海さんと一緒に、思いっきりスクリーンの中で跳びはねたい、生と死をしっかり受け止め、その中で新しい私を見つけたい。撮影現場で、胸が躍る毎日です」と話している。

吉永とは「千年の恋 ひかる源氏物語」(01年)以来2度目の共演となる天海は「次回作は2人でロードムービーをやりたいですねと話していたんです。それがかない、大変光栄なこと。夢のような現場です!」とコメントした。

幸枝とマ子は、病院で出会った12歳の少女が残した「やりたいことリスト」をかなえようとする。製作側は「生きる希望に満ちあふれている少女の願いをかなえていくことで、童心に返っていくおもしろさが出る」としている。

配給は、全世界で映画製作、配給を行う老舗の日本法人であるワーナー・ブラザース映画。外資系配給会社の作品に初出演する吉永は「カサブランカ」(42年)「インビクタス/負けざる者たち」(09年)を挙げ「深く心に残る映画を製作してきたワーナー・ブラザースの作品に初めて出演しています。世界中の方たちに見ていただけたら、どんなに幸せでしょう」と話す。製作側も「海外配給を視野にしている」。

 

○…07年公開の同タイトルのハリウッド作品は、モーガン・フリーマン(81)とジャック・ニコルソン(81)のアカデミー賞受賞俳優2人が共演した。実直な自動車整備工と実業家が病院で出会い「スカイダイビングに挑戦」「世界一の美女にキスをする」などの夢をかなえる旅に出る。