80年代の日本ハードロックシーンをけん引したバンド「プレゼンス」が一夜限りの復活を果たした。

ハードロックバンド「アースシェイカー」ボーカリスト、マーシーこと西田昌史(60)の還暦記念ライブが11日、東京・高田馬場CLUB PHASEで開催され、そのライブで復活を果たした。

プレゼンスは西川茂(ボーカル)白田一秀(ギター)恩田快人(ベース)岡本浩明(ドラム)の4人で87年、メジャーデビュー。今回はドラムが五十嵐公太となった。恩田と五十嵐はJUDY AND MARYで一緒であり、このリズム隊の復活も感動的だった。

プレゼンスとしてライブを行うのは約10年ぶり。恩田は「リキッドルームでやって以来ですね」と振り返った。

一夜限りの復活が実現したきっかけはマーシーの「茂、プレゼンスで歌って」の一言だった。西川は「マーシーさんに言われたら、やらないわけにはいかないでしょう」と笑った。

プレゼンスが経験を積んだのは、今はなき大阪のライブハウス「バハマ」だ。同ライブハウスはアースシェイカーや44マグナムらを輩出したライブハウス。白田はデビュー前のアースシェイカーで、スタッフとして楽器運びを手伝うなど縁が深い。恩田も「初めて行ったバハマのライブがシェカーで、MCまで覚えている。もう40年前ですよ。その時からアースシェイカーのフォロワーで『アースシェイカーに続け!』って頑張った」と語った。

西川はもう何年もまとも歌っていない状況だった。「身体が歌い方を忘れていた」と笑ったが、その声量は衰えを見せず、ファンからも「バハマ時代と変わらない!」と声がかかるほどだった。

今回ドラムが五十嵐になった理由を西川は「(岡本が)大阪にいるので、この1本で上京してもらうのも…。声かけたら来てくれたと思うけど」と明かした。今回の再結成を2人は「実は言っていない」と明かし、恐縮した。恩田は「ツアーとかで何本もあるなら呼びましたけど…」と話し、西川は「怒られたら謝ります。ゴメンって」と話した。

恩田は「お客さんも楽しんでくれたと思う」と手応えを語った。また、西川は「ROCK’NROLLをみんな歌ってくれたのはうれしかったですね」と話した。

今回の手応えで、再結成の道はないのだろうか。恩田は「具体的には無いけど、アースシェイカーや44マグナムは今もやっていますから、何かやるならまぜてくださいとは言っています」と明かした。また西田は「実はオファーが来ているんです。でも、その辺は『後でお話ししましょう』となってるんで」と再結成が実現しそうなことをうかがわせた。