乃木坂46久保史緒里(19)と歌舞伎俳優中村壱太郎(かずたろう=30)が、舞台「夜は短し歩けよ乙女」(6月6日初日、東京・新国立劇場中劇場など)にダブル主演することが8日、分かった。

06年に森見登美彦氏が発表し、累計発行部数160万部を記録したベストセラー小説が原作。京都の大学を舞台に、クラブの後輩の「黒髪の乙女」(久保)に思いを寄せる「先輩」(中村)が、彼女の目に留まるために日々奮闘しながらさまざまな騒動に巻き込まれていく。竹中直人(65)鈴木砂羽(48)らも出演。

久保は16年9月に3期生として乃木坂46に加入。演技力や歌唱力に定評のある若手メンバーの1人だ。19年の乃木坂46版「美少女戦士セーラームーン」で舞台主演経験はあるが、ソロでの出演は初。「うれしくもあり、プレッシャーもあり、私に務まるかなという不安を抱えました」と心境を明かし、「原作を読むほどに、あまりにも素直で純粋な乙女のことが大好きになってしまったので、今はそれを損なわないように演じきりたいという気持ちです。たくさんの方々に愛していただける舞台になるよう、私も乙女と一緒に歩みたいです」と意気込んだ。

一方、昨年11月に亡くなった坂田藤十郎さんを祖父に持つ中村は、歌舞伎界の若きプリンスとして注目されている。歌舞伎ではほとんど女形を演じており「『先輩』の役にて新たな世界へ踏み出せますこと、とても楽しみであり、不安でもあり、ワクワクドキドキです!」とコメントした。