三宅健(42)が13日、都内で、東京・新橋演舞場などで上演される主演舞台「陰陽師 生成り姫」(2月22日開幕)の制作発表会見に出席した。

夢枕獏氏の同名小説を舞台化。平安時代の陰陽師(おんみょうじ)・安倍晴明が鬼にむしばまれた姫を救い出す物語で、三宅は「いろんな方が演じてこられた、この役のお話をいただけて光栄だった。同時にプレッシャーはあるけれど、自分にしかできない安倍晴明を演じたい」と意気込んだ。見目麗しい和装も印象的で、共演の音月桂(41)から「ポスターでビジュアルを見た時、ヤバイ!妖艶で、磨かなければ負けてしまうと思った」と打ち明けられると、「実際に美しかったかどうかは誰も見ていない」と照れ笑い。「平安時代の宮中の空気やにおいをどうまとえるか、試行錯誤しています」と語った。

頭脳明晰(めいせき)、冷静沈着なイメージの安倍晴明だが、脚本マキノノゾミ氏の描く晴明像については「感情を発露させるのが芝居のキーポイント」と説明。三宅と3度目のタッグとなる演出の鈴木裕美氏は、「“三宅健性”、パーソナリティーを役に持ち込んでいける」と手応えを感じている様子で話した。“三宅健らしさ”について聞かれると「感じ悪いところがあるじゃないですか。人のことを思っているけれど、物言いにハラハラする」と率直に語って会場の笑いを誘い、これに三宅は「失礼だなあ」とすねつつ笑った。

共演陣も三宅の印象を語り、音月は、鈴木氏にためらいなく意見する三宅を見て「稽古が楽しく、チャレンジしてみようと思えた」。木場勝己(72)も「三宅君が稽古場でガンを飛ばしている。本当は優しいと思うけど、時々怖いんです」とジョークで笑わせた。林翔太(31)は、V6のコンサートを見てジャニーズ入りを決意したという。三宅は憧れの存在で「ジャニーズ事務所に入るきっかけになった健くんと、ジャニーズを離れた外の世界でお芝居できることは光栄」と共演を喜んだ。

V6解散後初の舞台出演となるが「たまに解散したことを忘れちゃうくらい。連絡網が自分1人に来ることで、あ、そうかと」と実感はあまりない様子。元メンバーの坂本昌行(50)は、昨年末に女優朝海ひかる(49)との結婚を発表し「うれしいです。メンバーの幸せな報告は純粋にうれしかったです」と笑みを浮かべた。元V6としては唯一の独身となり、「いろんな意味で1人になっちゃいましたね」と苦笑い。自身の結婚については「今のところ予定はないですけど」としつつ、坂本の結婚を「とてもうれしいお知らせでよかったです」と重ねて祝福していた。

京都・南座(3月18~24日)でも上演。