辛坊治郎が11日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜午後3時半)に出演。岸田文雄首相が表紙に掲載された米誌「TIME」(12日発売)の見出しについて「まずい」を連呼した。

表紙には「日本の選択」の見出しで「岸田首相は長年の平和主義を捨て、自国を真の軍事大国にすることを望んでいる」と記されている。

これに対し辛坊は「(発売前で)現物、中身を読んでいないので何とも言えないんですが」と前置きした上で「いかんよ、これ。これはちょっと、いかん」。続けて「この見出しはまずいだろう。ちょっと不用意」と語った。

「日本のメディア対応に慣れていると、日本のメディアって必ず忖度して新聞記事を書いてくるし、独占インタビューなんかしたときにはそうだし、ゲラチェックをさせるわけですよ。英語のメディアは、絶対ゲラチェックは倫理上してはいけないということになっているから、出る(発売)までは出てこないんです」と指摘。「そのへんの覚悟も含めてインタビューに慎重に答えたか?」と疑問を呈した。

そのうえで、インタビュー内容自体は全く異なっている可能性もあるとして、「ちゃんとTIMEに抗議しましたという証拠を世界に残さないとまずいと思う。この表紙のニュアンスは、インタビューと違うんだということを。TIMEに言ったって無駄なので、TIMEに抗議したということを世界に言わないと」と訴えた。