シンガーソングライター染谷俊が9日、大阪・中之島の日刊スポーツ新聞社を訪れ、10月10日発売のニューアルバム「KNOCK

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 POPS」(ラッツパックレコーズ)をPRした。通算13作目、事務所移籍後3作目のアルバムは聞き手の背中をそっと押すような応援歌を束ねた。「今までどちらかと言えばロック中心の曲作りだったが、今回はあえてポップスをカラーにしました。今の自分にしか歌えない曲を歌いたかった」。新しい扉を開けるような「キラキラしたイメージ」でタイトルを付けた。

 最近暗いニュースばかりが目立ち、日本全体に停滞感が漂う。「賢さやクールさ、結果ばかり求めたことで、ひずみが生まれているのではないか」と染谷は分析している。一方で「熱くていいはず。結果よりプロセスが大事なんだと思う」。そんな熱い思いをストレートに新作に込めた。「結局、自分にしかできない生き方をするしかないと思うんです」。デビュー15周年。感じたことを等身大で伝える誠実さに、一寸のブレもない。

 8日には「曲作りの段階から意識した」という北京五輪も開幕。アルバムに収められている「オリンピア」はストレートな応援歌に仕上がった。「行け!花の同世代」は同窓会で再会した仲間を意識した。「気付いたら曲数が増えていた」と振り返るように、さわやかな応援歌が14曲出来上がった。

 また、夏恒例の日本縦断ライブツアーを今年も開催、「f(フォルテ)で行こう! ~八月の行進~」と題し、10日午後5時から大阪・中央区の府立青少年会館プラネットホールでワンマンライブを行う。13日に熊本「BRIC

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 BRAC」でワンマンライブ、11日に名古屋、14日大分と24日東京、29日再び大阪でイベントライブに出演、31日に再び東京「恵比寿 天窓.switch」で単独ライブを行う。また、10月10日のアルバム発売日も東京「渋谷エッグマン」で、11月には名古屋、大阪、福岡、広島でツアーを行う。詳しくは公式サイト;http://www.someyashun.net/まで。