一緒にマンションの部屋にいて死亡した女性に合成麻薬MDMAを譲り渡したとして、警視庁捜査1課は4日、麻薬取締法違反の疑いで、元俳優押尾学容疑者(31)の逮捕状を取った。押尾容疑者は11月、MDMAを使用したとして同法違反罪で執行猶予付きの有罪判決を受け、確定している。

 押尾容疑者は使用罪の公判で「女性からもらった」と供述していたが、捜査1課はこれまでの捜査で、押尾容疑者が女性以外の第三者からMDMAを入手し、部屋に持ち込んだと判断した。

 捜査1課は女性の死亡についても保護責任者遺棄容疑で捜査している。

 捜査1課によると、押尾容疑者は8月2日、東京都港区のマンションの部屋にMDMAを持ち込み、飲食店従業員田中香織さん(30)に渡した疑いが持たれている。2人はこの部屋でMDMAを飲んだ。

 押尾容疑者は同日午後6時ごろ、田中さんの異変に気付き、午後6時半には容体が急変。午後7時ごろ、マネジャーに「意識が戻らない」と連絡。約40分後に部屋に着いたマネジャーらが午後9時20分ごろ、119番した。押尾容疑者はその後、同マンションの別の部屋に立ち去っていた。

 [2009年12月4日22時58分]ソーシャルブックマーク