10月に首つり自殺したミュージシャン加藤和彦さん(享年62)をしのぶ会が10日、都内のホテルで営まれた。ザ・フォーク・クルセダーズのメンバー北山修さんら4人が発起人を務め、吉田拓郎、松任谷由実、南こうせつら約500人が集まった。

 会場に祭壇はなく、加藤さんの幼少時代、青年時代、最近の写真など7点が飾られていた。料理は加藤さんが生前、常連として通っていた高級飲食店12店が協力。出張で臨時出店する形式で、加藤さんが大好物だったステーキ、アユの塩焼きなどが振る舞われた。

 南こうせつは、吉田拓郎から「加藤さんは、お前のことが嫌いだったのに(こうせつが呼びかけたライブ)サマーピクニックに出て、何かあるんじゃないかと思っていた」と言われたそうで「拓郎個人の意見だから傷つきません」。会場にいた関係者によると、拓郎は周囲に「やっぱり、生きていなきゃだめだね」と話していたという。最後は坂崎幸之助を中心に「あの素晴らしい愛をもう一度」を合唱した。

 [2009年12月10日20時50分]ソーシャルブックマーク