歌手岡林信康(63)が19日、都内にある故美空ひばりさんの邸宅の中庭で新アルバム「レクイエム」の発売記念ミニライブを行った。岡林は生前のひばりさんと交流が深く、35年前にひばりさんから「この詩に曲をつけてくれないか」と詩がついた手紙をもらった。は「暗闇深くひろがり

 遠き死の谷が

 たとえそれが見えたとしても」など、奥深い詩の内容だったため、歌にできなかったという。

 今回、ひばりさんのカバーアルバムを発売するにあたり、机の引き出しにしまっていた当時の詩に曲をつけて収録することに決めた。「亡くなる十数年前に、自分の悲劇のを予想していたのかなと。35年かけてできた曲です」。中庭ステージの真上が、ひばりさんが使用していた部屋で「上からのぞかれているような気がします」と、同曲をかみしめながら歌っていた。

 [2010年1月19日16時48分]ソーシャルブックマーク